人工知能の研究者だった父が、密室で謎の死を遂げた。「探偵」と「犯人」、双子のAIを遺して——
てなわけで、遺された探偵AIと事件を解決していくSF(?)ミステリー小説ですね。
人工知能ってのは割と身近な物で有名どころだとGOOGLEの検索エンジンだったりYoutubeの不正検知、お掃除ロボットなどがありますね。最近だと絵を書かせることも挑戦中だとか?
いまだに発展も続けていて実際この小説みたいに探偵業務もできるようになるのもそんなに遠くない未来訪れそうです。
調べて見ると無料で提供されてる人工知能開発用のツール?みたいのもあるみたいで調べてみると結構面白い。
さて本題。内容に関してはあんまり書くとミステリー系の醍醐味無くなっちゃいそうなんでなるべく書かずにいきます。
1章のポイント、フレーム問題+ディープラーニング
フレーム問題は人工知能における不具合の1つらしいですね。
可能性だけを言うなら人間が手から火を出す可能性も0ではない(ほぼ確実に有り得ないけどね)。その辺の判断が出来ずに全ての可能性を考慮しすぎてフリーズする…みたいな問題があるそうです。大分省略したからちょっと違うかもしれん。
今作でも殺人の方法を考える時に同様の問題が「刑事」AIに起こってしまった。可能性だけはあるわけですから有り得ない、不可能な殺害方法を想定して推理してしまうわけですね。
それを解決する方法が今回は、大量の推理小説をディープラーニングすることでした。
細かい話は作中で話されてるから省きますけど、推理小説内で使われる考え方の枠組みを生かして無事フレーム問題を解決、ここに「探偵」AIが誕生!無事事件を解決します。
とまぁ、こんな感じにAIにおける問題点の提示+解決、解説を含みながら推理が展開されていくのが主な流れです。
注目点はAIの成長。今作はこれが1番重要な要素になっていると思います。殺人とかは人間の感情も複雑に関わっていますからね。さて、探偵AIは人間の感情を理解して事件解決ができるのかーーーこうご期待!
で、双子のもう一つのAI、犯人サイドですね。まぁ、今回はそんなに対決要素はないですね。ただ犯人AIの考え方、動機は考察しておくと次作でも役に立つので、考えながら読んでいるとより楽しめるかと。
全体の感想
AI(人工知能)の関連の話は基本的な考え方から豆知識までいろいろ書いてあって結構楽しめましたね。
微妙な人間との違いも会話などから感じ取れるのでその辺りも面白かったです。
ミステリーとしてはちょっと無理ない?みたいなところもちょくちょくある気もする。そんなにミステリー読むわけでもないから他のもこんなもんなのかもしれないけど。証拠集めると言うか状況から推理する感じ?まぁ、揃った証拠から推理しているから証拠出てると言っていいのかもしれんけど。
総じて人間とAIの差が少しづつ出ていて面白い作品でした。同じシリーズの次作は対決要素が出てきてそれも面白かったです。
コメント